2020/08/31

Anker社は最近は耳にする事も多くなったのですが、一度も製品を購入した事はありませんでした。Soundcore Life Q30について、あちこちのBlogやYouTubeでコスパが最高に良いヘッドホンだと言う噂が絶えなかったので、試しに購入してみました。
ヘッドホンはかさばるので、今まではカナル型のイヤホンしか購入したことがありませんでしたので、ヘッドホンの大きさを考えると音質の良さなどは段違いなんだろうと期待をしての購入です。
今までヘッドホンについて理解していなかったのですが、ヘッドホンでもオンイヤータイプとオーバーイヤータイプの2種類がある事に気が付きました。何十年も生きてきて知らなかったのがとても恥ずかしい!
オンイヤーは言葉通り耳に乗せるタイプで、オーバーイヤーはこちらも言葉通りで耳を覆うタイプと言う事です。なるほど!簡単に言うと大きさが違いオーバーイヤータイプは密閉されていて、オンイヤーは耳に乗っているだけなので音漏れしやすいタイプという感じで、一般的にはオーバーイヤーの方が大きさが大きく音が良いものになります。
このAnker社のSoundcore Life Q30はオーバーイヤー型のヘッドホンになりますので音質について期待大になります。
ソニーなど、音響製品で有名ものを購入したいなと言う気持ちがあったのですが、その辺の一流どころを探すと数万円のものがほとんどで躊躇していました。本製品は1万円以内で購入できるコスパの良いものとの結論ですので気軽に購入できるものです。
スペック
再生時間 | ノイズキャンセリング時:40時間 通常:60時間 |
充電時間 | 約2時間 |
充電端子 | USB Type-C |
重量 | 260g |
接続 | Bluetooth 5.0 若しくは 有線(ハイレゾ対応) |
プロファイル | AVRCP, A2DP, HFP, HSP |
コーデック | AAC / SBC |
周波数応答 | 20Hz – 20KHz(Bluetooth) 16Hz – 40KHz(有線) |
スペックを見ると、この内容で1万円を切るきちんとしたものは他にはないものです。接続にBluetoothと有線に対応、アクティブノイズキャンセリング対応、オーバーイヤータイプ、更にノイズキャンセリングを行っても40時間の長時間再生に対応しています。これだと毎日2時間使用したとしたも2週間は充電が不要という感じになりますので、毎週に決まった曜日に充電するようにすれば困らないレベルの使い方ができます。
他の有名メーカーのものを探すと2万円以上の値段がついていますので、これで後は音が良ければ完ぺきという事になりますね!
Anker Soundcore Life Q30開封
箱は想定したくらいの大きさの物が届きました。

Hi-Res AUDIO、Hybrid ANCがとても強調されていますので期待です。

付属のケースです。

開けてみるとヘッドホンが収納されていました。

裏返しにしてみると左右が区別できるようにL、Rがわかるようにプリントされていました。

なんと、NFCでのペアリングに対応しているようです。

質感についてはプラスチック感がありますがすっきりしている良いデザインです。

操作ボタンはここら辺に配置されています。

オーバーイヤータイプなので本当に大きいです。

イヤーパッドはフカフカしていて比較的つけ心地は言いものになります。

ノイズキャンセリングについて
1万円以内のオーバーイヤー型のヘッドホンでアクティブノイズキャンセリングに対応している機種はたぶん見当たらないのかと思っていますが、これはきちんと機能するものになっています。特別に強力に効いている感じではありませんが、周囲のザワザワ音についてはほとんどなくなるレベルですので本機の値段を考慮すれば優秀なのではないかと思います。
Soundcoreアプリがあり、アプリストアからダウンロードするのですが、こちらでいろいろと制御する事ができます。

画像では青のヘッドホンになっていますが、日本ではブラックしかラインナップに無く、海外では他の色展開もあるようです。青が欲しかった…
下記はノイズキャンセリング等の設定です。

ノイズキャンセリングにはモードが3種類あり、交通機関、屋内、屋外となっています。今のところ家の中でしか使う予定がありませんし、すみませんが違いについてはよくわかりませんでしたが、当然ですが環境に合わせたモードを使うのが良いのだと思います。
外音取り込みモードに変更すれば、環境音を取り込める事ができるようになり、よほどボリュームが大きくなければヘッドホンを外さなくても自然に周囲の音が聞こえるようになります。ヘッドホンですと外すのも面倒ですが、この機能があればとても便利です。(もちろん本体のボタン操作で切り替えることができます。)
当たり前ですが、ノイズキャンセリングをオフ(標準)にする事ができます。もともとオーバーイヤーで密閉されているヘッドホンですので、ノイズキャンセリングをオフにしてもそんなに周囲の音は聞こえてこない感じではありますね。
イコライザーで音のカスタマイズ
アプリよりイコライザ設定をカスタマイズする事ができます。今のヘッドホンは本当に便利になっていますね!

イコライザ設定は、プリセットから選択することもできますし、自分の好みにカスタマイズする事が可能です。
プリセットは様々のものが用意されています。

筆者は邦楽をよく聴くのですが、アコースティック、エレクトロニックあたりのモードが好みの音になりましたので、どちらかを選んで利用しています。デフォルトのままだと少しこもった感じだったのですが、イコライザ設定をする事によってクリアな感じの音になりました。
プリセットで満足できない場合は、カスタマイズする事により好みの音にすることができるのではないかと思います。

至れり尽くせり、ではないでしょうか。
おまけのモード 睡眠モード
まだ睡眠時には利用していないのですが、面白いおまけが睡眠モードです。様々な音をそれぞれの音量に設定して眠れるようにするモードのようです。

雨、鳥、風、鉄琴、テント(?)、波、水滴などのアイコンが並んでいるので、好きにボリュームを調整して、眠れる音を探してみてください。個人的に追加してほしいのが雷です!(Ankerさんよろしくお願いします。)
今までで一番音が良い音のヘッドホン
結論を申し上げると今までで一番音が良いヘッドホンです。前述したとおり、今まではカナル型のものしか購入した事がなかったので特に低音は次元が違うレベルです。このヘッドホンでしばらく聞いてから今までのカナル型のイヤホンに換えてみると、まるでAMラジオを聴いているかのような悲しい音質に感じました。形状を考えると比べるのが間違っているという話ではあります。
低音だけではなく、今までは気が付かなかった音が聞こえてくるではありませんか…カナル型のイヤホンで満足していた今までの自分が信じられないような気がしてきました。
おそらくですが、音質はとても良いと感じますが、最高にいいものではないかと思いますので、既にSONY、BOSEなどの2万円クラスのオーバーイヤーヘッドホンを持っている方はこのヘッドホンを購入する必要はないかと思います。筆者同様に初めてのヘッドホンとして押しておきます。
しかし、ヘッドホンは夏には向いていないでしょうね。冬にはあったかいのですけど。